想伝Labo (12/22改名)

さくっと読める文字数で小説を書き留めていきます。

あの日 #22

 

 

 

 

 

 

 

 

辺りをきょろきょろと見まわし、立ち上がろうとした時

 

 

 

 

 

 

 

男 「おい。

 

 「聞いているのか?

 

 「この状況は何だと聞いている!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は、投げかけられる問いに答えている場合ではない。

 

 

 

 

 

 

「僕の・・・友が・・・

 

  (たたか)っていたんです!

 

  彼はどこに・・・?」

 

 

 

 

 

男「まずはこちらの問いに答えないか!

 

   なぜこのような状況に?

 

   どうして君があんな無茶を?」

 

 

 

 

の友は?ここで(たたか)っていたんです!

 

 

 

 「まさにこの場所で・・・

 

  いったいどこへ・・・」

 

 

見知らぬ大人達の問いに答える余裕などなく
しっかりと目を凝らして、辺りを見回す。

 

 

爺「話にならん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女「もう一人のガキんちょならこっちだよ。

 

  落ち着きな。」

 

 

  「だいぶ瘴気(しょうき)に当てられてる。

 

   こんな状態で・・・よく立って居られてもんだよ」

 

 

  「"(いち)"の血族とはいえ、本人は未だ"()"にすら成りかけの状態なのに」

 

 

 

 

男「それで?この状況は!」

 

 

 

 

女「大体理解できたよ、あんたも落ち着きなって。」

 

 

 

 

爺「どうゆうことだ?」

 

 

 

 

女「この辺りが担っている結界の範囲に入った時、

 

  何か違和感を感じなかったかい?」

 

 

 

 

男「違和感?それは魔の物の瘴気ではないのか?」

 

 

女「違う。結界の〝(ほころ)び″だよ。」

 

 

 

女「自分達自身の波動で作り出している結界特有の、

 

  あたしたちには軽く感じるはずの空気が、少し重く感じたんだ。

 

  ここは(にぶ)ってるってね。」

 

 

 

 

爺「なるほど・・・」

 

 

 

 

女「この里の〝(いち)″の家と、近くの里も見に行こう。

 

  原因はそこらだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友の姿を確認出来てホッとしたものの、

 

 

 

最後に見た彼の姿とはまるで違っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全身が黒く染まり・・・

 

 

呼吸をすることすら苦しそうで、

 

 

 

アレは人・・・

 

 

彼だったモノ・・・

 

 

まるで・・・

 

 

魔の物か・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう目を当てていられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの間にか自分の頭上で交わされる会話に、

 

 

顔を上げてみるとその顔触れは様々。

 

 

 

 

 

 

僕の母よりは若く、妖艶(ようえん)な雰囲気を有した

 

綺麗な女の人・・・

 

しかしよく見てみれば、とても均整の取れた鍛え上げられた筋肉が

 

この人の(たくま)しさ、男性にも(おと)らない頼もしさを(かも)し出している。

 

 

 

そして、とても真面目そうな髪型、着物、羽織、

 

全身きっちりと整えられた、涼しげな整った顔つきの

 

先程からの身体を引っ張ったり、状況を話せとひたすら

 

せっついてくる細身の若い男の人。

 

 

 

 

それから、どっしりとした体格に筋肉が隆々(りゅうりゅう)と盛り上がった

 

 

長い白髪を後ろでに縛っている、顔はしわくちゃのお爺さん・・・

 

 

 

 

見た目、嗜好、年齢、性格、全てバラバラに見える三人

 

しかし皆一様に、首元には "壱" "弐" "参" の数字。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、突然

 

 

 

四方から"()"の数字を持った人々が集まってきた。

 

 

 

そして僕達の里の方から戻った人が報告を告げた。

 

 

 

 

 

 

 

「あの里だと思う。結界に足る波動がなかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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*あとがき*

明日はおとめ座新月です。

この時には、これまでの人生や仕事、今年のこれまでの成果を

見直して、整えて、いらないものは手離すと良いそうです。

一旦自分を俯瞰して見てみる。という時間は中々自然には

取れない物ですよね。意図して、意識的に行わなければ

簡単ではないですね?ゆっくりと、これは出来た。成果が見込めそうだ。

ワクワクするような出来事を望めそうな物の確認。

そして自分の心が疲弊しそうな事の、思い切った手離し。

寝る前の一時間、頭の中の整理もいいかもしれません。

小休止、取っていきましょう。

 

最近は、家の中に生花を置いて生のエネルギーをもらっています。

視界に鮮やかな色が映るというのは、とても気分が良いです。

花屋へ行かずとも済むので、このサービスは気に入っています。