想伝Labo (12/22改名)

さくっと読める文字数で小説を書き留めていきます。

人離れした容姿の二人と新たな一人

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ・・れ・・か・・」

 


息が詰まり、苦しい中でなんとか

 

 

喉元から絞り出した声。

 

 

 

 


その時、

 

ぎゅっと誰かに手首をつかまれ、

 

引き寄せられる感覚がきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 


「ケホッケホッ!ありがとう。」


「ごめんね伊月、また黒い靄がいたの・・・

 

 急いでたから、気づいた時にはもう・・・」

 

「靄・・・?君にもあれが見えているのか?」

 

 

え・・・?

 

顔を上げてみると、

 

私を黒い靄の中から救い出してくれたのは、

 

伊月ではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ・・・あなた・・・転校生の」

 

「あぁ。君がその黒い靄に取り込まれいって、

 そのまま階段から落ちてしまいそうだったから。」

 

「え・・・?あ、えっと、助かったわ・・

 ありがとう。」

 

「君、またって言ってた。

 また黒い靄がいたって。よく見るのか?」

 

「え・・・?えっと・・・それは・・・」

 

 

 

彼には・・・

 

私達と同じものが見えているのかな・・・?

 

 

 

 

 

でも、あの黒い靄はほとんどの人には

 

見えない物で、

 


小さな頃はよく「嘘つき」とか

 

「あの子ちょっと変だよね・・・」などと

 

言われてきたからあまり話したくはなかった。


そこへ

 

「おい!お前、何してんだ?いちかから早く離れろ!!」

 

伊月が息を切らしながら来た。

 

「え・・・あ、ごめん。」

 

伊月の荒げた声に、咄嗟に謝る転校生。


何だか申し訳ない気がした。

 

 

 

 

「伊月!あの、私助けてもらったの」

 

「またあいつが出たんだろ?

 俺も感じたから来た。大丈夫か?」

 

「うん・・・。」

 

「ほんとに・・・嫌な感じがしたら

 その場所には近づくなって言ってるだろう?」

 

「だって学校の中で出くわすなんて・・・

 それに突然で・・・急いでたし・・・

 

――――――― キーンコーンカーンコーン ――――――――

 

 あ! 授業間に合わなくなっちゃう!!

 

 ごめんね!二人共ありがとう!じゃっ!」

 

 

 

 

続・・・・

 

 

 

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*あとがき*

久々の更新となりました。

パソコンの調子がどうにも・・・HDDの交換を検討しています。

マスク生活も明けつつありますが、未だ警戒している人もいますね。

なかなか、高齢の親族に会うにはストップをかけられます。

長生きを願いつつ、会わずして時が過ぎることもまた、

忘れられてしまうのではないかと感傷的な気持ちにもなりますね。

まぁぼちぼち行きましょう。