想伝Labo (12/22改名)

さくっと読める文字数で小説を書き留めていきます。

人離れした容姿の二人と新たな一人

 

 

 

 

職員室に用があった帰り、自分の教室へ戻る途中。

 

不意(ふい)に視線を感じて振り向くと、彼がいた。

 

ばちりと目が合った途端、首元に痛みが走った。

 

「痛っ」

それに息苦しさも。

 

いったい、何なのだろうか?

 

彼は私から視線を外すことなく

 

こちらを見続けている。

 

気味が悪くなって、急いで教室へと走った。

 

それから、なるべく彼のいるクラスには

 

近寄らないようにしていた。

 

白い肌に色素の薄い髪・・・

 

みんなの言うところの整った顔立ち。

 

外見はとても優れているのだろうと思う。

 

けれど、私は彼の視線を感じる度、気分が悪くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで、小さなころから時折目にする、

 

あの黒い(もや)に出くわした時のような

 

息苦しさを感じる。

 

 

それに最近は、黒い(もや)を特に目にするようになった。

 

 

それも、学校の生徒が次々と謎の病に

 

(かか)っているという噂が広がっていくのと

 

比例して増えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてある日。

 

 

そのこ「着替えに時間かかっちゃったね!!

    急げー!!今日はグラウンド集合だって!!」

 

 

いちか「うそ?!グラウント用の靴

    取りにいかなくちゃ!!先に行ってて!」

 

 

体育の授業の為に移動する中、

 

靴を忘れて一人教室へ取りに戻った。

 

 

いちか「まずいなー・・・

 

    あの先生遅れるとめっちゃ怒るのに・・」

 

 

 

 

 

焦りながら靴を手に取り

 

教室を出て、角を曲がり

 

階段を駆け下りようとした

 

 

 

 

 

 

 

その時、

 

 

 

 

 

 

 

突然現れた黒い(もや)

 

身体ごと包まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

「う・・・」

痛む首元。

 

 

 

 

 

 

幼いころから、黒い(もや)が時々見えていた。

 

霊感というものの(たぐい)なのか、

 

わからないけれど、

 

とてつもない恐怖を抱く対象であり、

 

出くわすたびに泣き叫びながら逃げた。

 

 

そしてそこにはなぜかいつも、

 

伊月が駆けつけてきては、助けてくれていた。

 

 

 

 

 

 

でも今はいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このままでは、階段へ身体ごと落ちてしまう・・・

 

 

 

誰か・・・

 

 

 

気づいて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

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*あとがき*

二月に入りました。

2/6はしし座満月です。自己表現をする。

ありのままの自分自身で、幸せになる。

と宣言すると良いそうです。自分自身の幸せを

願って祈るという事は、あえて意識しないと

忘れがちな方も多いのではないでしょうか?

身内の健康や応援のための祈りは、すんなり

行っているのに、ふと自分の努力や今日までの

のりを、よくやった。今日も生きてる、

他人の為に祈る優しさがある。なんて認めて

褒めて、自分の幸せを願う祈ることは、

していなかったんじゃないか?と気づかされました。

自分の幸せというのは、こういう感情を抱く瞬間が

たくさん訪れますようにと、そんな現実を受け取る

許可を、自分に与えることだと思います。 あえてする。改めて、自分に向き合う。

いつも自分は誰を見ていたのか、誰の目線に

成り代わってしまって自分を見ていたのか、

ハッとさせられる満月の気づきでした。

ちょっとそんな気づきについて、別記事にて

書いてみようと思います。ただの備忘録として

ですので、あしからず。

今日も本作をお読みいただきありがとうございます。