あの日 #16
ご報告。
動画小説、終了します。
音声なし、人物の登場なしという動画は
もれなく規定違反にあたってしまうようです。
視覚的に飛び出してくる、現れてくる文字を視る
ことによって物語を見る、理解していく、体感する
新しい角度から物語や小説に触れる人を増やしたいと
思いましたが、なかなかに難しい事でした。
ただの編集力不足、表現力不足は否めません。汗
また、しばらく更新が止まってしまいました。
体調が優れず、ただひたすらに身体を、思考を、
脳を休めておりました。
拙い文章力ながら、物語を見に来てくだっさている皆さま、
ありがとうございます。感謝しております。
ここからまた、物語を書き進めて参りますので、
お楽しみいただけると幸いです。
賽(さい)。
物語スタートです☟
・・・。
もうかなりの距離を走ってきた。
日々、体を鍛えておいて良かった。
二人を背から降ろし、説得にかかる。
僕「いいかい?
この先を真っ直ぐ、
ゆっくりになってしまってもいいから、
どんなに疲れても、
小さくてもいいから、
1歩たりとも、
決して歩みを止めないで、
進むんだ。
次の夜明けが見えるまで。」
弟「次の夜明け?お日様が出るころ?
真っ暗になっちゃったら怖いよ・・・。」
僕 「大丈夫だよ。君たちは一人じゃない。
真っ暗でも、道は真っ直ぐに続いている。
お日様が見えるころには、
人の里が・・・
見えるはずだから。
そこで、君たちのお兄さんを待つんだ。いいね?」
妹「でも・・・」
僕「この明るいうちに、
1歩でも多く歩けば、
人里へもっと早くたどり着ける。
真っ暗闇の中、
歩かなくちゃいけない時間の長さが、
短くなるんだよ。」
僕「僕は君たちのお兄さんに、
君たちをどの里へ向かわせたかを伝えに行く。
それぞれに、出来ることをやろう。
君たちは、里で待つ。
僕は、きっとお兄さんを連れて君たちの元へ行くから。
必ず会える。大丈夫だ。」
妹「うん・・・」
僕「君たちは一人じゃない。
手に手をとって。
絶対に離さないで。
ただ真っ直ぐに、進むんだ。」
妹「わかった・・・。」
弟「にぃちゃんと、早く会いたいから・・。」
僕「よし。それじゃあ。」
まだ小さな二人を
ちゃんと里まで送り届けたかったけれど、
そうしていると、きっと・・・・・
間に合わない。
護符もある、結界も纏っている、
この先にも、里の手前には
〝数字を有したお方″が住んでいる。
あわよくば・・・
あの子達を見て、気がついてくれたなら・・・・。
二人を抱えて走って来た道を、全速力で走って戻る。
もう、考えるのはやめだ。
やるべき事は、
見たくない今という現実より、
見たくない未来のために今、
僕に出来うること。
続・・・・・・
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*あとがき*
ここ数年で最速の梅雨明けを迎え、早くも続く酷暑と台風が迫ってきています。
日中に外で何か作業するには厳しいですね。
身体を労り、整えながら日々を過ごそうと心がけています。
お盆もみえてきていますね。
やっと、会いたい人に会える、ずっと会いたかった人の元へ
会いに行くという方も多いのではないでしょうか?
はたまた、世の中が再び動き始めてからなんとなく
繰り返される日常に慣れてきた今、そろそろ自分を
癒す時間が必要なのではないでしょうか?
コンクリートジャングルに居た時、
数年ぶりに目にした夕日に、強烈なエネルギーと美しさを感じて、
独り、会社の倉庫で涙を目いっぱいに溜めた事を思い出します。
ふとした時に、気付けます。あなたの頑張りに。
頑張りすぎている、もう苦しいよという心の危険信号に。
たまには休みましょう。自分を、癒しましょう。
ホッ・・・。と丸く、柔らかく、温かい溜息が
最後に出たのはいつだか、覚えていますか?