想伝Labo (12/22改名)

さくっと読める文字数で小説を書き留めていきます。

あの日 #14

 

 

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活字派の方はこちらから始まります☟

 

 

 

 

 

 

友は二人を抱えて、全速力で駆け出した。

 

体力が自慢のたくましいやつだ。

 

あの頼もしさが、すごく心を落ち着かせてくれる。

 

 

 

 

 

 

再び、消えた魔の物の位置から

 

 

 

少し距離を取り構える。

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

里の者「き・・きゃぁあああああ!!!!」

   「本当に・・・この世のものでは・・・・ない」

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ・・・

まだ、迷い込んだ里の者が・・・

 

 

 

 

「もういい加減にしてくれ!!何だっていい!!里に居ろと・・」

 

 

 

 

 

 

里の者「私は・・・初めて目にしました・・・。里の・・・ケホッ」

 

 

苦しそうにしながらも話し続けようとする彼女に

少し(わずら)わしさを覚えてしまった時、

 

「息が続かなくなるだろう?君も早く里へ!」

 

 

 

 

 

里の者「ケホッ! 里にいる<()>を持つ者ならば、

    あなた様のお力になれますよね?」

 

そう聞いてきた。

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

里の者「私はそう教えを受けました・・・!」

 

そう言ってこちらに背を向け、

掻き上げた髪の下、彼女の首元には

<七>の文字。

 

 

 

「間違っていますか?」と問う彼女。

 

 

 

 

 

 

確かに、後方から波動を(まと)わせた矢を放てる

<伍>の力を持つ者が、

居てくれたらとても心強い。

 

 

 

それを知っているのか・・・。

 

 

 

僕が

「あぁ、それは・・・とても助かる。」

とだけつぶやくと、

 

 

 

 

 

 

里の者「よかった・・・。」

 

   「私は、今この場では何も出来ませんが、

    里に居る、力を持つ者に報せに行きます!

    どうかそれまで、堪えてください。」

 

   「それでは、ご武運を。」

 

そう言って彼女は走り去った。

 

 

 

 

 

 

 

見たこともない、里の数字(力)を有した人間。

 

 

名前も知らない、彼女の言葉に、

何だか背中に大きな柱を

打ち立ててもらったような気がした。

 

 

 

少しばかり、希望を抱いても

 

良いのだろうか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからどれほどの(とき)が経ったんだ・・・?

 

 

 

少し里へ近づいてしまっただろうか・・・?

 

 

こうなったら・・・

 

直接、魔の物を拘束できるくらいに

こちらから限界まで近づかなければ・・・。

 

 

 

 

魔の物が、

どこへ、

どの速さで現れるのか、

予測は不可能。

 

 

 

しかし、人の里へ近づかせないために、

 

後退してはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

決して後退は、

 

 

 

しては 

 

 

 

ならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと弟たちは大丈夫。

 

 

大丈夫だ。

 

 

友に託したんだ。

 

 

 

唯一の友に。

 

 

 

 

やってみせるさ。

 

 

<壱>を継承する者として。

 

 

 

 

 

 

護る者として・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 仮題 神託地の護人_______ 

 

 

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*あとがき**

 いつものあとがきを記入することを忘れておりました。

もう一月も後半、旧正月が近づいてきましたね。

新しい始まり。花粉の気配を感じながら日々編集をしております。

龍の夢を見てから、湯飲みから出る煙が龍の形のように立ち昇るのを見たり、

不思議と「まさか・・ねぇ?」というような事が時々あります。

この小説の本編はもちろん書き進めてあるのですが、なかなか進まない時も

動画編集に疲れる時もありますが、応援されているような気持ちになります。

 

まだまだ右往左往するような時期ですが、風の時代と言われると、

このフラフラ定まらない感じにフラストレーションを抱えるのではなく、

「あ、そう?じゃ、こっちで。」と自分がしっくりくる物、事、場所、習慣を探して、体験して選んでいい。

誰もが選ぶ権利がある、選ぶ側で良いんだと教えられているように思えてきました。

例えば洋服を選ぶとき。

普段はSサイズだけれど、商品に傷があり、在庫は売り切れで、

まさかのLサイズしかないと言われた状況にあった時、

Lなんてデカすぎるでしょ・・・。ではなく、

思い切ってLサイズの物を着てみる。

すると、オーバーサイズに着ることが意外とオシャレな着こなしなんだと気づきます。

もしMサイズがあったならば、まるで洗濯で伸びたかのような中途半端なゆるさ。

しかしながらLサイズであれば、自分の体形との差で生まれる

洋服のシルエットを楽しんでいるように見える。

そんな素敵なファッション、新しい自分の個性との出会いがあるかもしれません。

まだまだ、ポジティブな意味で"見えていない物"も多くあるのではないかと

ワクワクしています。