想伝Labo (12/22改名)

さくっと読める文字数で小説を書き留めていきます。

人離れした容姿の二人と新たな一人

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ・・れ・・か・・」

 


息が詰まり、苦しい中でなんとか

 

 

喉元から絞り出した声。

 

 

 

 


その時、

 

ぎゅっと誰かに手首をつかまれ、

 

引き寄せられる感覚がきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 


「ケホッケホッ!ありがとう。」


「ごめんね伊月、また黒い靄がいたの・・・

 

 急いでたから、気づいた時にはもう・・・」

 

「靄・・・?君にもあれが見えているのか?」

 

 

え・・・?

 

顔を上げてみると、

 

私を黒い靄の中から救い出してくれたのは、

 

伊月ではなかった。

 

 

 

 

続きを読む

人離れした容姿の二人と新たな一人

 

 

 

 

職員室に用があった帰り、自分の教室へ戻る途中。

 

不意(ふい)に視線を感じて振り向くと、彼がいた。

 

ばちりと目が合った途端、首元に痛みが走った。

 

「痛っ」

それに息苦しさも。

 

いったい、何なのだろうか?

 

彼は私から視線を外すことなく

 

こちらを見続けている。

 

気味が悪くなって、急いで教室へと走った。

 

それから、なるべく彼のいるクラスには

 

近寄らないようにしていた。

 

白い肌に色素の薄い髪・・・

 

みんなの言うところの整った顔立ち。

 

外見はとても優れているのだろうと思う。

 

けれど、私は彼の視線を感じる度、気分が悪くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで、小さなころから時折目にする、

 

あの黒い(もや)に出くわした時のような

 

息苦しさを感じる。

 

 

それに最近は、黒い(もや)を特に目にするようになった。

 

 

それも、学校の生徒が次々と謎の病に

 

(かか)っているという噂が広がっていくのと

 

比例して増えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む

人離れした容姿の二人と新たな一人 

 

 

 

 

 

 

職員室に用があった帰り、自分の教室へ戻る途中。

 

不意に視線を感じて振り向くと、彼がいた。

 

すると、途端に首元に痛みが走った。

 

「痛っ」

 

それから息苦しさも。

 

 

いったい、何なのだろうか?

 

彼は視線を外すことなくこちらを見続けている。

 

気味が悪くなって、急いで教室へと走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、なるべく彼のいるクラスには

 

近寄らないようにしていた。

 

 

 

 

白い肌に色素の薄い髪・・・

 

みんなの言うところの整った顔立ち。

 

外見はとても優れているのだろうと思う。

 

 

 

けれど、私は彼と視線が合う度

 

気分が悪くなってしまう。

 

 

 

まるで、幼いころから時折目にしてきた、

 

あの黒い(もや)に出くわした時のような

 

息苦しさを感じるのだ。

 

 

 

それに最近、黒い靄が頻繁に現れるようになった。

 

 

それも、今学校中の生徒が次々と謎の病に

 

(かか)っているという噂が広がっていくのに比例して。

 

 

 

 

 

 

 

続・・・・・・・

 

 

 

物語を気に入っていただければ、ポチっとお願いいたします。

  ☟

 

 ポチっとひと押しお願いいたします。

   ☟

>にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

 

物語の感想・応援お待ちしています。

   ☟

OFUSEで応援を送る

 

 

 

 

 

 

 

*あとがき*

前回の本編第一話、盛大な間違いをやらかしましたので

編集し直しております。ぜひ?読みなおしを、お願い申し上げます。

2023年が明けてもう1か月経ちますね。

なんだかやっと、心が、自由でいていいんだ・・・と思えるように

なってきた感じがしています。この大寒波も、物理的に身体を温める

事を大事にさせられていますが、体が温まると自然にほぅっと

心もほどける様な感覚を得られます。まずは外側から、大切にして

ケアをしてあげることで内側まで届く時が来ます。

寒いのが大嫌いな筆者ですが、知らぬうちに疲弊していた精神や心を

しっかりケアできるチャンスのための期間かもしれないと、

ふと最近思い始めました。

温活=セラピーなのかもしれません。皆さん、温めていきましょう。

 

[オカモト] 靴下サプリ まるでこたつソックス 632-995 レディース ブラック 日本 23-25 (日本サイズM-L相当)

[オカモト] 靴下サプリMEN まるでこたつソックス 672-991 メンズ Mグレー 日本 25-27 (-)

[オカモト] 靴下サプリ つま先からあったかインナーソックス 630-800 レディース ブラック 日本 FREEサイズ (-)

 

人離れした容姿の二人と新たな一人 (本編スタートです)

 

 

 

 

時は現代

 

 

この地には古くから伝わる民話がある。

 

それは、神様がこの世とあの世を分ける

前のお話。

 

あの世というのは、黄泉(よみ)の国とも言われる

所謂(いわゆる)あの世。

 

この世とは、今の私たち人間が生きている世

のこと。

 

あの世とこの世の境が同じ地に、

 

同じ次元に存在してしまっていた時、

 

神様は人間に少しずつだけ自身の力を授け、

 

その境を管理するようにと任せていました。

 

 

黄泉の国、あの世というのは人間が

 

(せい)(まっと)うした(のち)に向かう新たな地。

 

 

その地には、極楽と地獄の二つの世界が

存在します。

 

 

黄泉の国のうち極楽では、

 

たくさんの植物が鮮やかに咲き乱れ、

 

その世界にいる者達だけでは

 

食べきれないほどの作物が実り、

 

あたたかな優しい空間の中、

 

のびのびと暮らしながら、

 

次の(せい)を授かる時を

 

待つのです。

 

この極楽の地より流れてくる、

 

あたたかな光の恩恵(おんけい)によって、

 

この世に生きる人間の土地の作物や、

 

植物までもが、大変に良く育つのでした。

 

 

 

 

 

 

一方地獄では、人間として生きていた頃の

 

あらゆる罪により、容姿はまるで

魔物のように

 

恐ろしい形相(ぎょうそう)に変わり果て、

来る日も来る日も

 

 

(ゆる)しなど得られる日があるのかも

わからないまま、

 

罪を(つぐな)うために灼熱(しゃくねつ)のマグマが

湧き出る地底の監獄の中で、

 

過酷な労働をひたすらに続けるのです。

 

 

 

そしてその地獄では、

 

とんでもない風説(ふうせつ)が信じられていました。

 

この世に生きる人間を地獄へと

連れてくれば、

 

そのモノは生き返ることができる。

 

 

はたまた、極楽へと向かえる切符が

手に入る。

 

その為に必要な人間の数は、

一とも千とも()う。

 

 

 

そんな風説を信じた、

 

地獄へ落ち魔物と化したモノたちが、

 

時折地獄の世界より、

 

真っ黒な瘴気(しょうき)(まと)い放ちながら、

 

この世に生きる人間を、

 

(おの)が新たな生を受けるため、

 

あるいは極楽の世界へ向かう切符として、

 

(さら)いに現れるのです。

 

 

 

その時、力を合わせて魔の物たちと闘い、

 

地獄へ返し

 

この世の入口へ結界を張るという役目を

 

負う人間達に、神様は自身の力を

 

少しばかり授けました。

 

 

 

しかし、力を授かったはずの人間達の、

 

あまりの弱さに神様は見かねて、

 

あの世を別の次元へと隔離することに

 

決めたのです。

 

 

この世とあの世が別の次元へと

 

分けられることになった、

 

きっかけの出来事が起きた日のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのお話の舞台がここ。

 

私の生まれ育ったこの地である。

 

 

 

 

 

学年が上がった春。

 

新しい転校生が来たらしいと、

あちこちで噂が盛り上がっていた。

 

女子の間では、転校生は男の子で

あってほしいと。

 

男子の間では、やはり女の子で

あってくれたら・・・と。

 

 

 

 

「ねぇ、いちかは転校生見た?」

 

いちか「え?」

 

「男の子らしいよ!!」

 

いちか「はぁ・・・。」

 

「色白で、背も高くて、まるで異国の人

 みたいだってさ!

 顔もかっこよくて、そのクラスの女子達は

 もうすでに自慢げに話して周ってるって」

 

いちか「ふ~ん」

 

「色白で、整った顔立ちで、異国の人みたい

 って言ったら、いちか"達"もそうじゃんね?

 私は、いちかが可愛いから、

 いちか派!」

 

いちか「いちか"派"って何よ。

    転校生は・・・まだ見てないけど。

    その異国の人みたいってのやめて」

 

「えぇ~?なぁんでぇ~?

 私は、言い意味で言ってるの!

 綺麗だなと思って! あんた達"二人"。

 従弟っていうけどさ、すんごい似てる

 上にどっちも美形ってずるいよね。

 ほんと。」

 

 

私はよくこの白い肌と、色素の薄い髪色で

 

幼いころから異国の人みたいと言われてきた。

 

私の両親もそう。

 

そして、いとこであり同じ学校に通う

 

"伊月"もそうだ。

 

私の家系は代々そんな感じらしい。

 

 

今ではこんな軽口を叩けるような友人もいるが、

 

もっと幼い頃は違っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、例の転校生。

 

本当はもう知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一度、遇ったことがある。

 

私は、彼の視線がとても嫌だった・・・。

 

だから未だに知らないフリをしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続・・・・・・

 

 

 

 

 

物語を気に入っていただければ、ポチっとお願いいたします。

  ☟

 

 ポチっとひと押しお願いいたします。

   ☟

>にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

 

物語の感想・応援お待ちしています。

   ☟

OFUSEで応援を送る

 

 

 

 

 

 

 

*あとがき*

新年明けました。おめでとうございます。

本編スターチでございます。

すたーちとは?誤打も今年は残していきます。

年末から、新年あけてこの数日。

異常な乾燥により喉から免疫系をやられました・・・。

皆さん、保湿に加湿、湿度って大事です。

全ては健康な体から!まずは身体が資本です。

整えていきます。新年は、健康第一。

自分を労わる事、実践させられています。

楽しいや嬉しいも美味しいも絶好調も、

存分に体感するには、自分が万全な状態でいないと、

受け取りきれませんから。

日々の幸運も、受け取るために万全で居ましょう。

そして、成人の日おめでとうございます。

社会的責任が課せられる新たなスタートの日。

大人にしかできない楽しみもあります。

責任がある分楽しめる幅も広いです。

権利もあります。

新たな始まりを迎えたすべての方々と共に、

幸運が降り注ぎますように。

 

今年もこの物語、本編を一人でも多くの

たくさんの方にお楽しみいただけますように。

よろしくお願いいたします。